不動産査定を検討中の方にリフォームやリノベーションをおこなっていれば、査定価格はアップするのか?
また、売却しやすいのかについて今回は詳しく解説していきます。
不動産査定を検討中の方は上記のような疑問をお持ちの方が多いようです。しかし、リフォーム・リノベーションをすれば必ず査定価格・売却価格ともにアップするとは限りません。
不動産査定前のリフォーム・リノベーションに関する疑問にお答えしていきます。
不動産売却するからリフォームするはまだまだ危険
不動産売却をおこなう前に、基本的に不動産査定を不動産会社に依頼するのが一般的です。
不動産査定前から不動産売却までの流れを1~10まで徹底解説しています。不動産のベストな査定方法を知るならおすすめ!!
≫≫不動産アドバイザーが優しく教える!不動産査定~売却までの方法
不動産売却を真剣に検討している方の中には、「古い家だから」という理由で、高く売却するためにリフォームを行うべきか?どうするべきか?と悩んでいる方が多くいます。
結論からいいますと、
「売却のためにリフォームは行うべきではない」というのが結論。
不動産売却のためにリフォームをおすすめしない理由
不動産売却検討する以前に、なにかしらの理由でお家をリフォームしているのであれば全く問題はありません。
しかし、現在のお家を高く売却するために「リフォーム」もしくは「リノベーション」をするのはおすすめできません。
理由は、リフォーム・リノベーションを行うための数百万円が売却金額にそのまま上乗せすることが難しい可能性が高いからです。
仮に100万円かけてリフォームしたとしましょう。
リフォームしたから査定価格に100万円を上乗せしても、購入者予定者がいいと思うリフォームでなければ購入する人はいないでしょうし、相場以上の金額になりでもすれば購入者はまず現れないと容易に想像することができるからです。
売却のために建物の補修改修するなら、素直に伝えたほうが良い選択
建物内の設備などが故障している、内装に補修しないといけない箇所がある。
建物の外装に補修回収しないといけない箇所がある。
このような場合でも、まずは不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。
やはり、売却するためにリフォームなどをしたところで、売主となる方からすればお金をかけても出した金額分さえも回収できないのであれば、あまりリフォームをやる意味はないように感じます。
で、あればまずは、そのまま査定を依頼して、現在の家がいくらで売れるのか?ということを査定価格として不動産会社の担当者に提示してもらうのがベストだといえます。
次に、売却前提でリフォームするのはおすすめしないと言いましたが、リフォームしてから売却するメリット・デメリットについてもお話しておきますね。
リフォームしてから売却するメリット
- 家の見栄えが良くなり購入予定者から好印象になりやすい
- 家が綺麗になると印象が良くなるので、売買が成立しやすくなる
- リフォームしたいけど予算があまりない購入者には魅力的になる
- これから買主になる人は、メンテナンス代が浮く
リフォームしてから売却するデメリット
- リフォームなどをしても、売却金額にそのままリフォーム代金を上乗せして売却できるとは限らない
- 購入予定者の考えるリフォームでなければ売れない可能性が高い
- あまり良くないリフォームであれば逆に買い手がつかない可能性もある
リフォームしたからといって、必ず売れやすくなるとは限りません。
購入予定者には購入予定者の理想の住まいがあります。
現在の家の状態で売りに出したほうが、これから購入する方にとっては選択肢が広がりますし、最近はDIYで理想の住まいにしていきたいという人達も増えてきています。
不動産売却前にリフォームすべきか迷ったらプロに相談すること
何度も言っていますが、リフォーム・リノベーションしたからといって、売却しやすくなるとは100%言い切れません。
しかし、家の状態によってはリフォームもしくはリノベーションするべきか非常に悩んでいる方も多いと思います。
そんな時は、まずは不動産会社に相談してどうするべきか判断していけば一番いい答えを見つけることができるはずです。
以下の記事を参考にベストな不動産会社をみつけて、不動産の査定依頼とリフォームに関することを合わせて相談してみてはいかがでしょうか?
不動産売却は、査定価格よりも「いかによい不動産会社・担当者をみつけることが大事」になるので、是非参考にしてみてください。
不動産査定前から不動産売却までの流れを1~10まで徹底解説しています。不動産のベストな査定方法を知るならおすすめ!!
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2015年7月に「価格査定マニュアル」が改訂された
家やマンションなどのすまいの販売価格に大きな影響を及ぼすと言われているのが、家の価値を評価し、その情報を元に提示される「査定価格」です。
2014年3月31日に国土交通省から「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」が発表されました。
この結果
「査定価格」=住宅の評価基準が見直されました。
2016年8月4日改訂「価格査定マニュアル」
近時の住宅をめぐる社会環境等の変化に対応していくこと、また利便性を配慮し、「住宅地価格査定マニュアル」「マンション価格査定マニュアル」の査定項目・評点の見直しを行いました。
この改訂が行われる以前までは、中古戸建て住宅などは建物の劣化の程度にかかわらず、築年数に応じてほぼ一律で資産価値が減額され、築20年以上となると価値はゼロとされるのが一般的でした。
しかし、実際は築年数が20年以上を経過しても、しっかりとメンテナンスを行っていれば、通常の劣化を最小限で食い止めることができ、まだまだきれいお家もあります。
「価格査定マニュアル」の改定後は、築年数だけで評価していくのではなく、建物ごとの状態をチェックし価値を決めていくべきである。という内容に変更されました。
価格査定マニュアルの改訂内容
- 住宅を構成する部位の特性(材料の性質、劣化要因、リフォーム頻度や一体としてリフォームを行う単位等)に応じた区分(基礎・柱等の構造と内外装・設備の区分等)を行い、それぞれの部位の特性に応じた評価を行います。
- 基礎・柱等の構造の耐用年数は性能に応じて20年より長く評価し、維持管理状態やインスペクション結果等を評価に反映します。
- リフォームの実施有無を内外装・設備の評価に反映します。
基礎や躯体(くたい)については、性能に応じ、5段階に分けられ、長期優良住宅であれば最高100年の耐用年数が設定されることになりました。
今までであれば、築年数が重視されてしまい、どんな補修・改修をして劣化を止めても査定の評価には含まれませんでした。
改訂後は、インスペクション(建物検査)の結果や売主からの補修・改修などの情報を元に、実際の建物の劣化状況を確認し、適正な評価を行っていくように変わりました。
内装・外装・設備についても、「適切な補修をこなうことで使用価値は何度でも回復・向上するもの」と評価されることになります。ちなみに、評価は部位ごとの特性に応じておこなわれることになり、その後総合的に判断されます。
評価対象になる部位は以下の通りです。
「外(屋根材・外壁材・外部建具)」
「内(内部建具・内装)」
「設備(浴室・キッチン・洗面・トイレ・給油設備・給排水・電気設備・照明器具)」
になります。
不動産の建物をメンテナンス・売却前のリフォームの影響度
これから不動産査定を検討していて、しっかりメンテナンスなどを行ってきている方にとっては、この「価格査定マニュアル」の改定はいい方向に向いているといえます。
しかし、査定価格を出してくれる会社によってはそこまでを評価してくれているのかについてはまだまだわかりません。
しかも、査定価格が高かったからといって実際にその価格で売却できるかも購入予定者とあなた次第で変わってきます。
ここまで売却目的のリフォームに関しては、おすすめできないといってきましたが、この改訂があったことによって、今後は評価対象部分のリフォームをおすすめしていく流れに代わっていくと考えていますが、まだその必要性はないように感じています。
これから数年経過していけば、この改訂の評価方法を採用していく会社も増えていけばリフォームをする価値は出てくると考えています。
まだ改訂され、数年ですので、改訂されたからと言って売却目的でリフォームするのではなくまずは「不動産会社に査定を依頼」し、「リフォームするべきか相談」していくことをおすすめします。
リフォームをしている人はその時の書類を管理保管しておくこと
「価格査定マニュアル」が改訂されたことによって、評価基準が変わるとお伝えしました。
しかし、まだまだその評価方法で査定をしている業者は少ないように感じます。
もし、あなたがすでにリフォームしているのであれば「リフォーム内容」をしっかりと書類などで記録して保管しておくことをおすすめします。
評価対象に現在はなっているので、不動産査定の際に、修繕・補修したことを書類で証明するために、リフォームなどの書類はなくさないようにしておきましょう。
不動産査定でリフォームしていれば査定価格はアップして売れやすい!?まとめ
不動産査定前にリフォームしていれば査定価格はアップして売れやすい?についてかいてきましたが、いかがだったでしょうか?
結論としては
「売却目的でリフォームはおすすめしない!!」ということでした。
リフォームするべき箇所、修理・補修するべき箇所があっても、まずはその状態で
「不動産会社に査定を依頼する」ようにしましょう!
そして、査定をしてもらったあとに、リフォームするべきかしないほうがいいのか相談するとよいでしょう。
ただし、どんな不動産会社に査定を依頼すべきかわからないという方もいると思います。
そんな時は以下の記事を参考にしてみてください。
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