住宅リフォーム

リフォームしやすい家の構造は?工事費が削減できる10のポイント

リフォームしやすい家の構造は?ここを知るだけで工事コスト削減できる!!

今回は、中古住宅(戸建て)でマイホームを検討されている方で、リフォーム・リノベーションなどをしやすい家はどんな家であり、どんな構造の家なのか?ということを詳しく紹介していきたいと思います。

今回紹介する内容をしっかりと知っておくことで、リフォームやリノベーションでかかってくる工事コストを削減することができるようになるので是非マイホーム購入前の方は参考にしてみてください。

またここで紹介する内容をもとに中古住宅(戸建て)選びで参考にしてもらうことでリフォーム・リノベーションの工事費用が数百万円も変わってくる可能性があるので必ず見ておきましょう!

リフォーム・リノベーションしやすい家

戸建てはマンションとは違い、個人の判断で構造まで手を入れることができるので、基本的に現在の状態に左右されることなくどうするのか判断することができます。

ただ、それでも工事コストも大きくかかってくる可能性もあるので、工事コストを抑えることを頭において物件選びで知っておきたい10のポイントについて紹介していきます。

 

工事コスト削減できるリフォームリノベーションしやすい家の10のポイント

  1. 2000年6月以降の建築確認であるか
  2. 間取りを変更する場合は「木造在来工法」なのか
  3. 窓はペアガラスと断熱性のあるサッシなのか
  4. 屋根・外壁はいつ修繕しているのか
  5. 水漏れ・雨漏れなどはないか
  6. 擁壁の増設が必要のない土地なのではないか
  7. 基礎の部分はべた基礎ではないか
  8. 壁・床・天井が断熱されているか
  9. 物件の検査済証と図面があるのか
  10. 税制優遇を受けることができるか

この10のポイントをチェックしながら中古住宅(戸建て)を選ぶことでリフォーム・リノベーションがしやすい家あるかそうではないのかを知ることができます。

ただ、物件選びの際は、日当たりなどについては変えることは難しいのでその点もしっかりと頭に入れて物件選びをすることを忘れないようにしましょう。

 

2000年6月以降の建築確認である新耐震基準の家であるか

1つ目のポイントは、2000年6月以降の建築確認がされている新耐震基準の家であるかどうか?です。

2000年6月以降の建築確認の家であれば、リフォーム・リノベーションの際に地震に強い家にするための耐震改修の必要性がほとんどの場合ないためです。

ここがないだけでも工事費用などは大きくコストを削減できるはずです。

 

間取り変更したい方は【要チェック‼】木造在来工法なのか

 

間取りを変更したいと考えている場合、物件の構造種別をチェックしてください。

RC造」なのか「鉄骨造」なのか「木造」なのかというチェックです。

リフォーム・リノベーションしやすのは当然木造になります。

また、木造には「在来工法(木造軸組構法)」と「木造枠組壁工法(2×4のツーバイフォー)」があり、「在来工法のほうが改修時には自由度が高い工法であるといわれています。

在来工法(木造軸組構法)とは、主にといった軸組(線材)で支える造りになっており設計自由度が比較的高めの工法のことです。

木造枠組壁構法は耐力壁と剛床を強固に一体化した箱型構造であり、木造軸組構法が柱や梁といった軸組(線材)で支えるのに対し、フレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える。そのため、高い耐震性・耐火性・断熱性・気密性・防音性をもつといわれる。

引用:木造枠組壁工法Wikiより

先ほどの続きですが、自由度が高めの工法が在来工法といいましたが、間取りなどを大きく変更したい場合は、在来工法を選んだ法が確実であるといえるのです。

 

断熱性が高いかをチェック!窓はペアガラスで断熱性の高いサッシか

家の開口部である窓などではガラスはペアガラスが使われているか?サッシの素材はアルミではなく樹脂や木製のサッシなのか?チェックしておきましょう!

最も普及しているペアガラスとは2枚のガラス(前後3ミリ)の間に6ミリほどの隙間がありその隙間に乾燥した空気が入っているガラスのことをいい、断熱効果が高いガラスだといわれています。

また、サッシに関してはアルミのサッシよりも樹脂製のものか木製のもののほうが断熱性が高いことが多いので交換しなくても良いように開口部分はどうなっているのかチェックしておきましょう。

 

中古住宅を購入する場合メンテナンス・修繕の履歴をチェック!

中古住宅を購入する場合、絶対にチェックしておきたいのがメンテナンスや修繕などをしっかりと行っているかどうかということです。

やはり中古住宅を購入する場合10年、15年するとあっちこっち傷んだりしている部分が出てくることもありますし、購入したばかりなのに屋根や外壁をすぐに修繕するはなんかちょっと。。と考える方もいると思います

戸建ての場合、メンテナンス・修繕などを行っているかどうかは現在の家主に直接聞かなければわかりません。

このメンテナンス・修繕が行われているかまだ行われていないかリフォーム・リノベーションする際のコストが大きくなる可能性もある部分なので、中古住宅を購入する場合はこの部分は必ずチェックしてください!

すくなくとも、屋根と外壁は修繕したのかは絶対に聞いてください。

 

窓廻りや水回りの部分の漏水跡はないか

漏水跡がないかもしっかりとチェックしておきたいポイントです。

漏水跡をチェックするのは主に、窓やドア廻りと2階の天井部分とシンクのしたなど水周りと呼ばれる部分です。

また、自分で漏水をチェックする前に、現在の家主である方に直接漏水が過去にあったかどうかをチェックするようにしましょう。

その後、窓やドア廻りや2階の天井部分、基本的な水回りの下などの漏水をチェックするようにしておくといいかと思います。

窓やドア廻りの漏水とは

窓やドア廻りの漏水と聞いて「?」となった方のために捕捉しておくと、窓やドア廻りの漏水はサッシやその周りのひび割れから漏水になることがります。

多少だからいいだろうと思っていても壁紙の中に入ったりして壁紙が浮いてきたりしてボロボロになることもあるのでしっかりとチェックしておきましょう!

窓廻りの漏水を放置するとこのようになることも

出典:ハイドログラウド研究会様より

また、漏水などの場合、構造によっては簡単に修繕することができるのかどうかということは素人には判断が難しいところです。ですので、購入を検討している住宅の内覧を行う場合はそのような専門家と一緒に行うことをおすすめします。

 

擁壁の造設が必要のない土地であるか

擁壁(ようへき)とはこのようなもののことです

出典:擁壁Wikipediaより

 

購入を検討している家が建っている土地が斜めになっている傾斜地などではないかもチェックしておきたいところです。

購入予定の家の敷地が傾斜地の場合、斜面にRC造の擁壁を新しく作らないといけないケースの場合、工事費が200万円~500万円も違ってくることがあります。

擁壁が必要かどうかも工事費削減には必須のポイントと言えます。

 

基礎はベタ基礎かどうか

住宅(戸建て)などの基礎の形状は、2つあり、「布基礎」と「ベタ基礎」があります。

布基礎の場合、地面がむき出しになっている場合があり、湿気があがりやすくシロアリも寄ってきやすいといわれています。

そこで、リフォーム・リノベーションを前提に中古住宅を購入する場合はベタ基礎を選んだほうが無難ということです。

ベタ基礎とは

ベタ基礎とは、建物の底面全体を鉄筋の入ったコンクリート盤にした基礎です。
布基礎や独立基礎などと同じく直接基礎のひとつです。
建物下の地盤全体に鉄筋を配筋して、そこにコンクリートを流し込んで作るため、強度が高く、耐震性も優れています。また、地面からの湿気を防ぎ、シロアリ対策としても効果が期待できるため、木造住宅の基礎としては、最近では布基礎よりもベタ基礎が主流になりつつあります。

引用:HOME`Sより

 

壁床天井が断熱されているか

壁や床・天井に断熱材があるかは非常に重要です。

既存の断熱材が再利用できればリフォーム・リノベーション時のコスト削減にもつながるのでチェックできるのであればチェックしておきましょう。

 

検査済証と図面があるか・税制優遇を受けられるか

検査済証と図面がしっかりと保管されている場合は、リフォーム・リノベーション時の設計や予算立てにも役立つので家主もしくは不動産会社の方に確認してみましょう。

耐震性などがあり、税制優遇を受けられる中古住宅であればコチラも大きくコストを削減することができます。

 

戸建ての場合はインスペクションを行うことをおすすめ

インスペクションという言葉は覚えておきましょう!!

インスペクションについてみなさんに知っておいてほしいことがあるのでこの部分はじっくりと呼んでいただければと思います。

インスペクションとは

インスペクションとは、調査、検査、視察、査察などを意味を持つ英単語。住宅業界では住宅の設計・施工に詳しい専門家が、住宅の劣化状況、欠陥の有無などを診断する「ホームインスペクション(住宅診断)」の重要性が指摘されています。国土交通省では、消費者が中古住宅の取引時点の物件の状態・品質を把握できるように、2012年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定。検査・調査を行う者の技術的能力の確保や検査・調査の項目・方法のあり方についてガイドラインを提示しています。

引用:HOME`Sより

国土交通省の【既存住宅インスペクションガイドライン

 

インスペクションは、本来であれば検討中の中古住宅を購入する前に行ってもらいたいものですが、ほかの購入希望者がいたため急いで購入せざるおえなかったという方も中にはいるでしょう。

購入した中古住宅で購入後に設備などの不具合や壊れていた部分を見つけた引き渡し後3カ月以内に報告すると、売主の瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)の範囲内で売主負担で修理・交換を行ってもらうことができます。

しかし、範囲外であれば買主負担になってしまうので、範囲内を確実に把握しておきつつ、本当は余裕があれば購入前にインスペクションを行って問題(壊れている部分・欠陥部分)がないかをチェックしておきたいところです。

 

リフォームしやすい家の構造は?工事費が削減できる10のポイントまとめ

以上が「リフォームしやすい家の構造は?ここを知るだけで工事コスト削減できる!!」でした。

これから理想のマイホームを作るために中古住宅の購入を検討されている方には参考になったでしょうか?

今回紹介したリフォーム・リノベーションしやすい家とは?」という内容をもう一度おさらいしておくと

  1. 2000年6月以降の建築確認であるか
  2. 間取りを変更する場合は「木造在来工法」なのか
  3. 窓はペアガラスと断熱性のあるサッシなのか
  4. 屋根・外壁はいつ修繕しているのか
  5. 水漏れ・雨漏れなどはないか
  6. 擁壁の増設が必要のない土地なのではないか
  7. 基礎の部分はべた基礎ではないか
  8. 壁・床・天井が断熱されているか
  9. 物件の検査済証と図面があるのか
  10. 税制優遇を受けることができるか

でしたね。今回の内容をもとにぜひリフォーム・リノベーションしやすい中古住宅を見つけてもらえればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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